ズラブ・ポロリカシュヴィリ
UNWTO事務局長
世界各地で観光・旅行が再開される中、地域の伝統や文化が尊重され、価値が評価され、力を与えられるような、そしてより持続可能な観光を創り上げていくための考察と行動が、これまで以上に重要になってきています。
ガストロノミーは、食を通じて他の土地の文化を発見して、自らの経験を豊かにしようとする意欲がある人々にとって、観光・旅行に欠かせないものとなっています。食が生み出す友情と連帯感、そして観光客をより意識的な消費へと導く食の力を踏まえますと、私たちは皆様を日本の奈良にお招きし、旅とガストロノミーの喜びが人と地球の両方に恩恵をもたらす良き方法を一緒に探求いただきたいと思います。
奈良はガストロノミーツーリズムが地域の知識や文化の保護・振興にどのように活用できるのかについて素晴らしい先例となっています。奈良では、ガストロノミーツーリズムが雇用と多くの中小企業を支え、そして伝統を守りながら、訪問者にその目的地を体験してもらう機会となっています。
第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラムが、私たちに再び会う機会をもたらし、ガストロノミーツーリズムが私たちの望む観光の未来に大きく貢献するものになる、そう信じています。
奈良で皆様にお会いできること、楽しみにしています!